経験はプライスレス

こんにちわ。雪ん娘です。リニューアルです!日々色んな事がありますが経験はお金のかからない財産だと思います。だって経験は自分だけの物です。それを生かすも殺すも自分次第。そんな私の日々のつぶやきです。

寂しい大人達

f:id:kei0922:20210601022256j:plain





こんばんわ。雪ん娘です






今日も環境の話し。
でも少し違う角度からの環境のお話しです





私の前職は
「お芝居をする仕事でした」と
過去記事にも書かせていただきましたが





与えられた自分の役を演じる為に
取材という物もたくさんさせて貰いました





その中で一風変わった世界を垣間見たのが
「ホストクラブ」の世界でした





その取材中のお話し。





ホストクラブという物に全く縁もなく
行った事も私は無かったので
取材とは言え
新宿とかの激戦区?にはちょっと
足は向けたくなかったので
浅草にある年齢層も比較的高く
落ち着いた感じのお店に
取材をしたいと申し込みました




快くOKしてくださったので
人間模様が見えてきて
「お芝居が出来る」と自分が思うまで
通ってみることにしました




最初はホストの面々も
取材って言うことは全員が知っていたので
気取って、なかなか内面は見せては
くれませんでしたが




段々と心を開いてくれるようになりました




きっとホストの方々も
私はお客様にはならないと分かっているから
気も張らなくて済んだのかもしれなくて





「ちょっと休憩させて~」と私のテーブルに
入れ替わり立ち代わり
寄ってくれるようにもなりました




そのうち
あそこのテーブルは……………と
話してくれるようにもなってきて




あそこのテーブルとあっちのテーブルは
同じホストが担当だから
重なって今日はちょっとヤバい空気




とか




あのお客様は家に小さい子供を
置いてきてるから「早く帰れ」と
言ってるのになかなか帰らない



とか




なんとなく
ホストクラブに通う女性達の
生活の向こう側が見えるようで
多少切なくはなりました




その中で1人のホストに言われた事は
「貴女には多分一生かけても
理解出来ない世界だと思うよ」と
言われました




確かに
私には理解が出来なかった
たまに遊びとして来る分には
男性がキャバクラや風俗に行くように
理解は出来ます




でも
連日のように来てる面々って
一体どんな思いを持って来てるんでしょう?





でも私に与えられた役は
そういう役だったので
理解しようという目でみるしかなかった





嘘と偽りとまやかしの世界




そんな中
2人のホストから相談を受けました




1つは
お客様を本気で好きになってしまったホスト


1つは
お客様が出来なくて壁に当たってるホスト




お客様に恋してしまったホストは
その店のNo.1でした




女性の方も
彼の仕事を理解しようと頑張ってて
無理してるように見えました




そして彼の方も。
私にはどっちも無理して苦しんでいるように
見えました




だけど
お互いの気持ちが本当に本物なら
どんな状況下や環境下でも
2人で乗り越えていけるだろうと
私は答えました





だって出会ってしまったのが
ホストクラブなんですから
それは無かった事には
絶対にならないのです





もう1人のお客様が出来なくて悩んでる
ホストは




ホストっぽくなくて
いたって普通の男の子でした





何も売れてる人の真似をする必要はないよ
きっとそのままの君が気に入ったって
ついてくれるお客様が現れると思うよ




もし私がただのお客で来てたとしたら
君を担当に選ぶよ
だって騙しそうもないから安心するw





そう答えました




ただ
君を担当に選ぶ人は
もしかしたら本気で君を好きになって
しまうかもしれないから
そこでまた君は悩みそうだね(笑)




と付け加えました





ホストと言ってもみんな同じ人間で




だけど
ホストという職業を選んだのも自分で。




だから
その世界の中で1つ1つ
選択をしていかなければならないのは
当然の結果だと冷たいようですが
私は思ってしまいました





そのうち
私はお店の終了後のミーティングにも
参加させて貰うようになりました




いわゆる裏側という奴です




そこでまた
問題が勃発してしまい




「なんなの?あの子
なんであの子だけ残るの?
なんであの子だけ特別なの?
どのホストの女だろう?」




そういう目線が女性のお客様方から
注がれるようになりました




結構見えないところで
意地悪い事を言われたり
トイレで足を踏まれたり
わざとぶつかられたりしました




そして私は
舞台の出演も当時は控えていたので
お世話になったホストの方達に
私の舞台のチケットをプレゼントしました




「同伴でチケット使わせて貰うね」と
ホスト達は快く受け取ってくれて
その舞台を見に来てくれる事で
私サイドの事情を
彼女達も理解してくれたようで
誤解はとけました




その後の取材はとてもやりやすくなり
何より女性側の話が聞けるようになったのが
大きかったです




本当に皆さんのお陰で
欲しかった情報も入り
私は役作りもする事が出来て
結果よい仕事が出来たと思いました




ただ1つ思った事は




ホスト側も
お客様である女性側も
それぞれの思いが交差していて
やっぱり独特な世界である事は
間違いがないと思いました




女性側には日常を離れたい理由があり
ホスト側はそれを提供する
サービス業。




需要があるから
成り立ってる職業と理解しました




素の私は
とてもじゃないけどそんな思いきった
遊びは出来ないので
プライベートで行く事はまずないかな?
そう確信して
そして今でも行った事がありません




ただ社交ダンスを結構教えて貰ったので
アルゼンチンタンゴが面白かったなぁ~と
そこだけ楽しい思い出として
残っています




最後に1つだけダークな話し。
ホスト側は
やっぱりお客様に来ていただくのが仕事です




お客様はお金を払い
その対価として
楽しい時間を過ごさせてくれる
そういう商売です




だから
月に一度だった物を
週に一度にして貰う努力



週に一度を週に三度
そして毎日の日課に組み込んでしまうように
多分持っていく努力をしてる




そういう環境に持っていくのですね




お金を払うのはお客様ですから
嫌なら次の日から行かなければよいのです




私が会ってきたホスト達は
よくドラマで見るような
酷い悪魔のような人間ではありませんでした




だからこそ
女性達の闇も深かったのでしょう




満たされない日常の思いが
そこでは満たされてたのかな?




それは逆も同じなんでしょうか?
男性が行くキャバクラや風俗業界。




寂しい人達がいっぱいいるのかな?




お金でまやかしを買える世界は
たくさんあるかもしれないけれど




そこに足を踏み入れるか
踏み入れないかは
最終的には貴女の判断次第だと思います





ちょっとブラックなオチですけど




それでは今日は
この辺で。